2018/09/11 配布楽譜を更新しました。29~30小節目の左手を整理しています。59小節目の右手はオクターブ下のAを追加するとよいかもー
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陸軍分列行進曲が作られた経緯は少し複雑です。まず、フランス人のお雇い外国人であるシャルル・ルルーによって元曲の「扶桑歌」と「抜刀隊」が明治18年(1885年)に作られ、その後にこの2曲を組み合わせた行進曲が作られました。その後、何度か形を変えて明治35年(1902年)に現在の形(前奏のみ「扶桑歌」、中身が「抜刀隊」)になりました。元になった曲から「扶桑歌」または「抜刀隊」とも言われ、戦前から使われている楽譜には「扶桑歌」と書かれているようです。
当時から伝統的に演奏されている版(原調:変ロ短調のもの)を元にアレンジしました。
現在の自衛隊の行進のテンポは正式には120なのですが、旧軍陸軍楽長の永井健子、山本銃三郎両氏共作の書籍「喇叭複音新譜」(明治41年=1908年)などによると旧軍では徒歩行進(=道足行進)はテンポ114ですので、この演奏ではテンポ114としています。この曲はこれくらいのテンポがいいですよね。