厚生労働省は1月15日、福岡県内の60歳代の女性が2016年春、動物から人に感染する「コリネバクテリウム・ウルセランス感染症」を発症し、死亡していたと明らかにした。ネコから感染したとみられる。同感染症による死亡例は国内では初めて。厚労省は注意を呼びかける通知を都道府県などに出した。
厚労省によると、この女性は2016年5月、呼吸困難を訴えて救急搬送され、3日目に死亡した。
この感染症はネコやイヌなど動物が持つコリネバクテリウム・ウルセランス菌に感染することで起き、「人獣共通感染症」の一つ。ジフテリアに似た症状で、喉の痛みやせきが出る。治療には抗菌薬が有効だという。
https://mainichi.jp/articles/20180115/k00/00e/040/208000c