辺野古新基地建設などを争点にした2月4日の沖縄県名護市長選挙は、「市民生活向上」を訴えた渡具知武豊さん(56)が現職を大きく離し、初当選を果たした。保育料や給食費の無料化などの公約が幅広い層に広がり、自民、公明勢力で8年ぶりの市政奪還。目に涙をため、支持者と喜び合った渡具知さんは「名護の現状を国に話し、必要な予算をお願いする」と街づくりの進展を約束した。
選挙戦では基地問題に極力言及せず、保育料の無料化やごみ分別の簡素化など「市民感覚」に響く公約を連呼し、共感を広げた。報道陣から基地問題への対応を問われた渡具知さんは「国と県の裁判の行方に注視する。行政の長は法律に従う以上のことはできない」と述べた。
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