【あらすじ】
ミキ(遠藤久美子)は雑誌編集者。その母(日下由美)が長い闘病の末死んだ。それ以来、ミキは、「不眠」に悩まされている。ぽっかりと開いた心の穴。ミキには“ソフレ”がいる。添い寝をするだけのフレンドだ。彼の傍らだけがミキが安心して眠れる場所だった。蓼科での撮影。モデルのエヴァ(冨樫真)は、面倒なタレントで有名だった。現場はピリピリしている。それはまるでミキの父(岡本富士太)とそっくりだった。母の介護をめぐってミキは父との確執を抱えていた。
ミキはペンションのオーナー・中澤(徳井優)に樹の話を聞く。彼は「人にはそれぞれ抱く木がある」と言う。木は色々なことを教えてくれるのだと。ミキは思った。心を安らかにしてくれる「わたしの抱く木」は、どこかにあるのだろうか?
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