2月27日 8時12分
地震などの自然災害が多い南米のペルーで、日本から寄贈された中古の消防車と救急車の贈呈式が行われ、地元の人々から熱烈な歓迎を受けました。
寄贈されたのは、全国の消防団の活動を支援している日本消防協会が整備した、中古の消防車と救急車、合わせて10台です。
26日、首都リマの消防団の施設で行われた贈呈式には、みずから日本を訪れて寄贈を申し入れたというクチンスキー大統領のナンシー夫人や、外務省の堀井政務官も出席しました。この中でナンシー夫人は「リマ近郊では年間6万件以上の緊急事案が発生している。車両の寄贈はとても重要で、心から感謝します」とあいさつしました。
ペルーでは、地震などの自然災害が多く、寄贈された車両は首都リマだけでなく近郊の自治体でも使われる可能性があるということで、地元の消防団員の中には消防車に抱きついて「よく来たね」と喜ぶ姿も見られました。このあと消防車の使い方を指導した日本の担当者と、研修を受けた地元の消防団員がそろって放水作業を披露し、参加者から拍手が上がっていました。
日本消防協会によりますと、中古の消防車などの海外への寄贈は1980年代に始まり、これまでに40を超える国に合わせて1400台以上が寄贈されたということです。