東京・渋谷の地下25メートルで、巨大な地下空間の建設が進んでいる。地上の喧騒と別世界の地下空間は、東京を守る要になると期待されている。
今、世界で一番有名な交差点。多くの人が行き交う大都市・渋谷の真下に今、巨大な穴がぽっかりと開いているというのだ。大規模な工事が続く渋谷駅。地下に雨水をためる巨大な貯留槽ができた。その空間は、地下の広場のさらにその下に広がる。3月7日、その内部が報道陣に公開された。長い長い階段をひたすら下りていく。地下鉄よりも深い、実に地上から25メートル下。かなり天井が高い。この広い空間全体が雨水タンクとなるのだ。一時的に4000トンの雨水をため、下水管に流れ込む水を減らす。貯留槽だが、雨水がこの上から太い管を通って流れてくるという。1時間に50ミリから75ミリのゲリラ豪雨にも耐えられる想定になっている。渋谷は、これまで1時間に50ミリを超える雨が降った場合、地下街に浸水する恐れがあった。2016年8月には、台風で50ミリ近い雨が降り、渋谷川は増水。気象庁によると、1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨は年々増加していて、30年前と比べて約1.3倍になっているという。今回の工事で、あの渋谷川は…。コンクリートの内側には渋谷川が流れているという。本来ある場所から移して今は下水が流れているという。名古屋など大都市では地下街への浸水も問題に。こうした集中豪雨への対応で地下の貯留槽の建設は全国的に広がっているという。この地下の貯留槽、完成は2020年を予定している。
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