東日本大震災での死者・行方不明者は、これまでに関連死を含めて2万2000人を超え、今も7万人以上が避難生活を送っています。2018年3月11日、日本を襲った未曽有の大災害から7年が経ちました。今月いっぱいで解体される岩手県陸前高田市の仮設団地の前から報告です。
(坂本拓也記者報告)
陸前高田市の第一中学校です。この仮設団地は震災後、被災3県で初めてできました。150戸の仮設住宅が並びますが、実際に暮らしているのはこのうち約30戸です。この仮設団地は町づくりの進捗(しんちょく)に伴い、今月いっぱいで解体されることになっています。住民たちは、この場所を出ていかなければなりません。町を見ると、山際には真新しい災害公営住宅がその姿を見せています。一方で、新しく作られた高台の中心部は、いまだ空き地が広がっています。まだまだ、町づくりはこれからです。こうしたなか、被災地は11日、追悼の一日になりました。市内の海岸近くではたこ揚げがありました。たこは震災により、この地域で亡くなった人たちと同じ数だけ上げられました。
気仙天旗仙風会・佐藤博会長:「明るくあったかい町になってくれれば」
被災した人たちの暮らしが落ち着くのは、まだ先のことかもしれません。しかし、犠牲者に思いをはせることで「きょうの被災地はまた一歩を踏み出した」。そんな風にも感じることができました。
http://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000122654.html