目に青葉、山ホトドギス、初ガツオ。初夏の日差しを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。こんばんは、かつおのたたき食べたい負けイぬです。皆さんは、ツチハンミョウという虫をご存知でしょうか。この虫、実はかなり面白いんです。まず、成虫の状態なんですが、動きが遅く敵に補足されやすいんですが、この虫死んだふりをします。しかもご丁寧にお腹から黄色の汁までだして「俺はもう生きてません。生餌じゃないんで食べないでね」って感じで鳥からの捕食を逃れたりするんですね。この黄色の汁なんですがカンタリジンという成分で、人間でも触ると皮膚に水ぶくれができてしまうくらいの毒をもっていて、中国なんかでは三国志の時代に暗殺に用いられたりしていたそうです。卵からかえると、細長い身体に3つの鋭い爪をもった足の幼虫になり、花の中に潜り込みます。そして、蜜を取りに来たハナバチがやってきたときにその爪でしっかりとつかまりハナバチの巣まで送ってもらいます。高速で飛ぶハチに落とされないためにこのような爪が必要なんですね。ところで、なんでこんな苦労をしてまで巣まで運んでもらうかというと、なんとこのツチハンミョウはハチの幼虫のふりをして育ててもらうためなんですね。でも、ハチの幼虫って芋虫っぽい形してますよね。さすがにバレルと思うんですが、びっくりすることに巣に送ってもらうと、芋虫っぽい形に変化するんです。そして、その後、さなぎみたいになって動かなくなるんです。じゃあ、これで成虫になって終わりかというと、そうではなく「もうちょっと、養われたい。働きたくないでござる」って感じで、もう一度芋虫の形に戻るんですね。そして、その後、本当にさなぎになって成虫になるそうです。このように普通の昆虫から外れて沢山姿をかえることを過変態というそうです。楽して養ってもらうために、姿を変えたくましく成長する姿に私負けイぬは共感を覚えるのです。私の股間も姿を変えて、いつか脳内の妹に「過変態!」と言われたいですね。