中国海軍の空母艦隊が西太平洋で初めて実戦を想定した訓練を実施しました。台湾とアメリカを牽制する狙いがあるとみられます。
中国の国営メディアは、海軍の空母「遼寧」や搭載する戦闘機などが台湾東部の西太平洋上で初めて訓練を行ったと伝えました。訓練は20日、空母艦隊とミサイル駆逐艦2隻との攻防を想定して戦闘機「殲(せん)15」が空母から飛び立ち、攻撃の訓練をしました。中国海軍の担当者は、訓練を「定例的なものだ」と説明していますが、空母の作戦能力などをアピールすることで「一つの中国」を認めない台湾の蔡英文政権や台湾との結び付きを強めようとするアメリカのトランプ政権を牽制する狙いがあるとみられます。