(Q.南北首脳会談の共同宣言のなかには朝鮮半島の完全な非核化を目指すという内容がある一方で、日本を除く形で南北米中の会談を進めていくという話もありました。日本政府としての受け止めは?)
安倍総理大臣:「本日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩国務委員長が、北朝鮮の非核化等について真剣に議論したことを、北朝鮮を巡る諸懸案の包括的な解決に向けた前向きな動きと歓迎します。また、今回の会談の実現に至るまでの韓国政府の努力を称賛したいと考えています。今回の会談を受け、そして、米朝首脳会談を通じ、北朝鮮が具体的な行動を取ることを強く期待しています。北朝鮮の今後の動向を注視して参ります。また、具体的な中身については今後、文大統領から直接、電話でお話を伺うことになっておりまして、文大統領の受け止めも含め詳しくお話を伺いたいと思っています。いずれにせよ拉致、核・ミサイルの包括的な解決に向け、そして、米朝首脳会談に向け、日米韓で緊密に連携していきたいと思います。この問題の解決に向け、さらには中国やロシア、国際社会ともしっかりと連携をしていきたいと考えています。今回の声明については過去の声明もあります。盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日総書記との間で排出された声明があります。そうした声明との比較、分析等も行いながら、我々は今後の対応、取り組みを考えていきたいと思います。いずれにせよ、文大統領あるいはトランプ大統領とも緊密に連携を取り合っていきたいと考えています」
(Q.日本が蚊帳の外に置かれてしまうというような懸念については?)
安倍総理大臣:「それは全くありません。先般のほうをトランプ大統領と11時間以上にわたってゆっくりと話をし、完全に対応については今後の取り組み、基本的な方針については一致をしているところであります。また、それを受けて文大統領ともお話をし、日米で話したこと、基本的な方向について文大統領とも一致をしているところであります。こうした声明等については今までの経緯もよく見ていく必要もあるんだろうと、こう思うところであります」