面会した時、「いたかもしれない」という曖昧(あいまい)な発言に対して、知事が名刺を公開した。
愛媛県・中村時広知事:「そもそも県の職員が会った会わないかでなんでこんな単純な話がズルズルと引きずられていかなきゃいけないのかなと。この問題にはもう終止符を打ちたいと」
11日午前11時すぎ、定例の記者会見に臨んだ愛媛県の中村知事。加計学園の問題を巡って10日、国会に参考人招致された柳瀬元総理秘書官の答弁について不快感をあらわにした。そこで公開されたのがこの名刺。内閣総理大臣秘書官・柳瀬唯夫の文字。そして、名前の上には日付を示す赤い押印がある。この日付は官邸で加計学園の関係者と柳瀬元総理秘書官が面会した日と同じ日付。ただ…。
柳瀬元総理秘書官:「随行者のなかに愛媛県の方、今治市の方がいらっしゃったかどうかは私には分かりません。保存している名刺のなかに今治市や愛媛県の方の名刺はございませんでした」
柳瀬元総理秘書官は答弁のなかで、面会で主に話していたのは元東大教授や加計学園の人間だったと答弁していたのだが…。
愛媛県・中村時広知事:「子どもの使いで行っているわけでは ありません。県の状況を説明しに行っていますから、しっかりと発言をしていると(発言内容を)覚えているということでありましたので、それはメモとして作成をしてもらっています」
当時、県側が説明した大学設置の必要性などが書かれたメモも公開された。
柳瀬元総理秘書官:「私の記憶にも限りがございますので、そこに違いはあるのかもしれませんが、私は覚えている限り申し上げたつもりでございます」