5月17日 16時44分おくやみ
「YOUNG MAN」や「傷だらけのローラ」などのヒット曲で人気を集め、その後も2度の脳梗塞から復帰して活動を続けていた歌手の西城秀樹さんが16日夜、急性心不全のため横浜市内の病院で亡くなりました。63歳でした。
西城秀樹さんは広島市の出身で、高校1年のときに上京し、昭和47年に歌手デビューしました。
激しい振り付けとエネルギッシュな歌い方で若い女性の人気を集め、「情熱の嵐」や「傷だらけのローラ」などの曲が相次いでヒットしました。
西城さんは、同じ時期にデビューした郷ひろみさん、野口五郎さんとともに「新御三家」と呼ばれ、昭和49年には「傷だらけのローラ」で初めてNHKの紅白歌合戦に出場しました。
さらに昭和54年に発表した「YOUNG MAN」は、体を使ってアルファベットのYMCAを表現する振り付けが世代をこえて親しまれてレコードがミリオンセラーとなり、日本歌謡大賞を受賞しました。
アジア各国でも人気が高く、昭和63年にはソウルオリンピックの前夜祭に出演し、日本人として戦後初めて韓国の公式の場で日本語の歌を歌いました。
西城さんはその後、48歳と56歳のときに脳梗塞を患いましたが、いずれもリハビリを重ねて復帰しました。
2度目のときは言語障害に加えて右半身がまひしましたが、発症から40日後にはいすに座った状態でステージに戻り、その後も同世代の往年のスターが集まるコンサートに出演するなど、活動を続けていました。