異例の南北会談の背景には何があるのでしょうか。ソウルから報告です。
(良永晋也記者報告)
文在寅(ムン・ジェイン)大統領が明らかにした通り、今回のポイントは金正恩委員長から提案を持ち掛けたということです。トランプ大統領の米朝首脳会談の中止表明を受けて、北朝鮮は相当に焦りました。「どうすれば米朝会談が実現できるのか」「非核化すれば本当にアメリカは体制を保障してくれるのか」という疑問に対してアメリカの本音が知りたかったわけです。そのためには、今頼るべき相手はつい最近、トランプ大統領と会ったばかりの文大統領でした。その文大統領も、かねてからアメリカとの橋渡し役を自任していますから、金委員長の相談相手として存在感を示す絶好のチャンスが巡ってきた形になります。今回の会談は、そういった両首脳の思惑が一致して実現したものといえます。
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