5月26日に電撃的に行われた南北首脳会談について、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は前日に金正恩委員長から提案があり、実現したことを明らかにしました。ソウルから報告です。
(良永晋也記者報告)
文大統領は、会談の背景には金委員長の「トランプ大統領の真意を知りたい」という強い意思があったことを明らかにしました。
韓国・文在寅大統領:「自分たちが非核化した場合、米国が敵対関係を終息して(北朝鮮の)体制安全を保障するのか、それを確実に信頼できるか心配があると思います」
今回の会談は、金委員長が25日午後に「会いたい」と提案して実現しました。文大統領は金委員長の不安を払拭するため、「トランプ大統領は非核化と引き換えに経済支援をする意思を持っている」ということを伝えました。そのうえで、お互いが直接、意思疎通をして誤解を解くよう促したということです。これに対し、金委員長は「対立の歴史を清算して平和と繁栄のために協力する」と述べ、前向きな姿勢を示しました。今回の会談で、金委員長はアメリカとの「仲介役」として文大統領を信頼していることが明らかになりました。南北が協力してアメリカと向かい合う構図がより鮮明になったともいえます。
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