神戸製鋼所による検査データ改ざん事件で、東京地検特捜部などは、役員の間で不正の認識が引き継がれていたかなど本社の関与を焦点に捜査を進める方針であることが分かりました。
東京地検特捜部と警視庁は6月5日、神戸製鋼の東京と神戸の2つの本社と3つの工場合わせて5カ所を一斉に捜索しました。関係者などによりますと、検査データの改ざんなどの不正は複数の部門や工場で行われていましたが、特捜部などはこうした不正が各工場ごとに独立して行われていたのではなく、本社の役員が関与していた可能性もあるとみて捜査を進める方針であることが新たに分かりました。特捜部などは5日の捜索で東京本社などから各工場における改ざんの実態を示す資料を押収していて、不正の全容解明を進めます。
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