(Q.朝鮮半島の非核化、体制保証あるいは経済支援といった複雑なテーマ。アメリカ側から見ると、どういう状況?)
非核化の問題では、具体的なやり方とか具体的な期限。完全決着するのは難しいとトランプ大統領も認めています。例えば朝鮮戦争の終戦宣言です。これを2人が宣言すれば、政治的にメッセージを出せばもういいです。成果としてもアピールできる、ノーベル平和賞にもつながるということで、大統領が色気を見せています。それが、北朝鮮の求める体制保証にもつながっていきますので、大統領と委員長、お互い成功させようというような共同の関係にあるということになりそうです。
(Q.北朝鮮にとっては今、どういう状況に?)
何としてもアメリカから体制の保証を得たいと思っているわけです。そこで、朝鮮戦争の終戦宣言であったり、最終目標としては米朝の国交正常化というところが挙げられると思います。ただ、今回の会談だけではなくて2回、3回とつなげていくためにもまずは金委員長としては大統領との信頼関係の構築をするために非核化としてアメリカがある程度、納得する内容を示すのではないかとみられています。
(Q.取材した世界各国のジャーナリストもロングタームだと、それぞれの皆さんが指摘していたことなんですが。4月の板門店での南北の首脳会談の時に2人が会った時にハプニングがありましたね。委員長が文在寅大統領にどうぞ、こちらへ渡って下さいと。いつ渡れるんでしょうか。今、渡ったらどうですかと。ハプニングは12日のファーストコンタクトの時に何か起こり得る?)
大統領が笑顔で応じるのか険しい表情で応じるのかその辺もポイントになります。力強く握手をするのかもポイントです。大統領は今、サプライズを色々用意しているようです。例えば、平壌にアメリカ大使館を置こうじゃないかとか、そして、話がうまくいけば金委員長をホワイトハウスやアメリカに招待すると。大統領は非核化の問題よりも世間を驚かせばそれが成果になってアピールできるとその辺の言動が最近、うかがえるので注目点だと思います。
(Q.金委員長はサプライズを考えているふしは?)
委員長もサプライズが大好きです。14日に大統領の誕生日が控えているので、バースデープレゼントを渡す可能性も考えられます。