小学3年生のレェ・ティ・ニャット・リンちゃんを殺害したなどの罪に問われている保護者会元会長の男の裁判で、初めて被告人質問が行われました。男は事件に関与してないと主張し、「面倒くさい事件が起きたと思った」と述べました。裁判が終わり、現在、リンちゃんの父親・ハオさんの会見が行われています。
(社会部・前田万里奈記者報告)
ハオさんの記者会見は今も続いています。裁判は6月14日午後4時半に終わり、その15分後には記者会見が始まりました。ハオさんは笑顔のリンちゃんが写った8枚の遺影を並べ、会見の準備をすると席に着きました。そして、渋谷被告の口から語られる言葉を初めて聞いたことについて、「今、渋谷被告が自分のやることに対して許して下さいと言っても許せない」と震える声で語りました。ハオさんは14日、被害者参加制度を使って柵の中で奥さんとともに渋谷被告の言葉を聞いていました。ハオさんは会見で時折、声を詰まらせながら「どちらが真実か皆さんも証人。渋谷被告の言ったこと、真実かどうか判定できるようにお願いします」と話しました。会見は今も続いています。私は午前中から傍聴していたのですが、印象的だったのは渋谷被告の話し方でした。弁護側の質問に対しては大きな声でゆっくり、はっきりと答えていましたが、検察側に厳しく追及されると声が小さくなり、やや早口になる様子が度々、見受けられました。判決の期日は決まっていませんが、18日には論告求刑が予定されています。
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