東京・葛飾区に引っ越すと嘘の申請をして生活保護の受給者に支給する引っ越し費用をだまし取ったとして、45歳の女が逮捕されました。
黒沢蘭容疑者はおととし、葛飾区が生活保護受給者に対して支給する引っ越し費用約40万円をだまし取った疑いが持たれています。生活保護受給者の住まいは家賃が約5万円以内の部屋と定められて、その規定内であれば引っ越し費用が支給されます。警視庁によりますと、黒沢容疑者は不動産会社に葛飾区にある規定内の家賃のマンションの見積書を作らせて、区から転居費用を受け取ったということです。しかし、実際には葛飾区に住まず、東京・目黒区の家賃10万円の新築マンションに引っ越したということです。取り調べに対して「犯罪だと思わなかった」などと容疑を否認しています。警視庁は、黒沢容疑者が3年前から6回にわたって同じ手口で転居費用200万円をだまし取っていたとみて調べています。