最大の危機だった2015年より減少したが、夏を迎えて地中海やエーゲ海から欧州(独仏)を目指す難民が後を絶たない。非営利団体が運営する救助船が、シリアやソマリアからゴムボートに乗って「海を渡る難民の救助」を行っている。入港拒否を貫くイタリア首相は、この救助行為は「渡航斡旋マフィアに協力」している様なものだと訴える。難民の受け入れを地中海沿岸の国に押し付けるEU加盟国、イタリア、スペインからは平等な分担を求めているのだが…2015年に難民通過国として酷い経験をした東欧諸国が難色を示している。難民問題では纏まらないまとめられないEUに、崩壊の危機が近づいているのか?