新幹線「のぞみ34号」の台車枠に亀裂が見つかった問題で、台車枠に部品を溶接した際に生じたひびが亀裂の起点となった可能性があることが判明した。運輸安全委員会が6月28日、公表した経過報告書で指摘した。
報告書によると、台車枠に「軸ばね座」と呼ばれる部品を溶接する際、製造元の川崎重工業が内規に反して、台車枠底部を大幅に削ったため、強度が低下。さらに、軸ばね座の寸法を補うために施した溶接の処理が不適切で、亀裂の進行に影響を与えた可能性があるという。 また、安全委は、台車に付属しバランスを取りながら車体を支える四つの「空気ばね」のデータを解析。その結果、亀裂が見つかる前日の2017年12月10日には、台車の強度に影響を及ぼすほど亀裂が拡大していた可能性があると指摘した。
毎日新聞2018年6月28日 22時45分(最終更新 6月29日 04時27分)
https://mainichi.jp/articles/20180629/k00/00m/040/145000c関連
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