今国会での成立を目指す自民党。反対する野党。論争の的となったのは、6月、自民党が提出した参院の選挙制度改革案。参院の定数を6増やし、248にするものだ。この案には、合区により立候補できなくなった自民党の候補者を救済する狙いがある。参院では4日に議長のもと、各党の代表が協議を行った。自民党案に賛同できない野党は、議長に各党の意見を取りまとめてあっせん案を作るよう求めた。しかし、自民党出身の議長は取りまとめは困難とし、各党が対案を提出して委員会で議論することを求めた。国民民主党は、定数242を変えずに2増2減で一票の格差を是正する案を提出。与党・公明党は抜本的な改革案となる対案を提出したが、会期末まで時間がないとして自民党案を受け入れることも検討している。一方、改革案を提出した自民党だが党内から批判の声も。
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