熱海市側は対応に問題があったとして謝罪している。静岡県熱海市が運営する宿泊施設で、聴覚障害がある人たちの団体での宿泊を断っていたことが分かった。
施設の冷たい対応を手話で訴える男性。今年1月、聴覚障害者団体は約100人が参加する1泊2日の研修会を企画。熱海市の施設に利用を問い合わせたが、なんの説明もなく宿泊を断られたという。これは、事実なのか。施設を運営する熱海市は門前払いがあったことを認めているが、断ったのにはわけがあるという。部活動の合宿などで利用されることが多いこの「姫の沢自然の家」だが、築38年で古さが目立つ。4階の食堂までは階段しかなくエレベーターがないなど不便も多い。熱海市は宿泊を断った理由としてバリアフリーになっておらず、また、火災発生の際に聴覚障害者に知らせる設備がない。職員は手話ができない点などを挙げている。施設を改善したら、とも思うが今年9月に閉鎖予定だ。静岡県聴覚障害者協会は門前払いの前に説明があれば手話通訳を同行させるなど対応ができたという。熱海市を批判するつもりはなく、安全確保の工夫について一緒に考える姿勢がほしかったとしている。
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