宇宙暦794年/帝国暦485年11月中下旬、同盟軍イゼルローン要塞攻略部隊は、
要塞前面に展開する事に成功する。ただ、帝国軍の基本構想は、同盟軍をトールハンマーで
大打撃を与える事であるから、同盟軍が前進して要塞前面に展開する事は既定の事であった。
ある日、同盟軍はロボス元帥を中心として、将官以上を集めてイゼルローン要塞攻略の方法を討議する。
この時、ウィレム・ホランド少将(Willem Holland)は、トールハンマーの射程の境界をデッドライン(dead line)、
つまりD線(D-Line)と名付けた。ホランドはD線上の前後で同盟軍本隊が艦隊運動をして、
帝国軍の耳目を集中させている間に、ミサイルを満載した別働隊をホランド自身が指揮して、
ミサイルを要塞に乱射して、要塞の外壁を破る構想の実行を提案する。しかし、この独創的な作戦は、
出席者の強い関心を得る事が出来なかった。会議では作戦案の可否は決まらなかったが、
後にロボス元帥が作戦参謀のアンドリュー・フォーク中佐に計って、賛成を得たので作戦の実行を決定する。後に「D線上のワルツ作戦」と呼ばれる作戦の結末は如何に?
第01話
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