宇宙暦795年/帝国暦486年2月、帝国、同盟の両軍はティアマト星域で衝突する。
帝国軍はミューゼル(ラインハルト)艦隊を含めた3個艦隊。総司令官はミュッケンベルガー元帥、
動員艦艇数は約35,400隻であった。
一方同盟軍は5個艦隊の動員予定であったが、第4、第6艦隊の動員に関する、
国防員会の予算認可がまだであり、その手配のために総司令官のロボス元帥は、
戦場のはるか後方で待機中であった。
戦場に到着したのは3個艦隊で、ビュコック中将の第5艦隊、ウランフ中将の第10艦隊、
そして新任のホーランド中将の第11艦隊であった。この3艦隊の艦艇数は合計約33,900隻で
戦力的にはほぼ互角である。
同盟軍の指揮系統であるが、同じ中将の司令官が3人並び立つことになるが、
この場合、先任士官(先にその階級に着いた士官)が総司令官代理となり、総指揮を行う事になる。
先任士官はビュコック中将であった。ウランフ中将はビュコック中将の意向に従うと明言したが、
ホーランド中将はこれに不服であり、第11艦隊の行動に干渉される事を嫌った。
第01話
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