征伐はする、指揮もする、両方やらなくっちゃあならないってのが総長のつらいところだな。
覚悟はいいか?彼女はできてる。
そしてハビラの砂になれ、カラクル城砦の戦いです。
"だが続けられぬ、このような事を幾月も!"。切迫する彼の危惧は正しい。正しく、そしてとうに遅すぎたのでしょう。もはや止まれず転落し続ける巨石、歴史に磨耗しゆく大石の、削られ落ちて風に舞う砂片の行方が、総長と大宰相の間に横たわる静かな了解を模して、砂漠に乾いた通奏低音を響かせます。
基本戦術としては、総長になんとかしてもらいます。まずはオラバ騎士団に南面を、ランツクネヒトに東面をそれぞれ任せ、残る全軍で西門への侵入を食い止めます。侵入を図る歩兵は騎兵で対処しますが、銃兵や槍兵など騎兵と相性の悪い部隊や、城門前に屯す後衛へと飛び出せば損耗が激しいため、その他はまとめて総長に投げることとします。
斬り込みで注意すべきはやはり対歩や砲撃属性を一人で相手取らないこと、敵集団中央部へ突入しないこととなりますが、総長の場合は多少包囲されても征伐剣で空間を作る上にタフなので、少しなら深めに斬り込んでも問題ありません。
"囲まれて棒で滅多打ちにされれば人は死ぬ"のだとは蓋し金言、否応なき合理的事実と言えましょうが、ところが我等が総長がこれに相当するはずも無い。不合理ゆえに我信ず、全く、祈りさえすれば攻撃など当たらないのだ!
勝利条件については今ひとつ定かではないのですが、ジェベジ・アガを倒した状態でシン王を倒すとジバ軍が撤退してしまう様です。大宰相を征伐しにいく場合は、取り巻きの前進した後が望ましく、つまりジェベジ・アガの隊を殲滅した後のタイミングを狙いたいところなのですが、その時忙しい北面の対処に注力していると、シン王がこちら側の本隊に斬り込んできて沈んでしまい、大宰相撃破前に撤退されてしまいます。そのため、被害は出ますがひとまず北面を置き乾坤一擲、即座に正面から総大将の暗殺を狙います。
《作者様HP》
天涯八潮路結社(
http://yashioji.blog.jp/ )