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アルカン
シャルル=ヴァランタン・アルカン:「全ての長調による12の練習曲」作品35
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2018/12/1
2018/12/1 21:03
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Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=kIUOP3DSYvM&t=32s)
。
フランスの作曲家、ピアニストである
シャルル・ヴァランタン・アルカン
(
1813
-
1888
)は
1847年、24全ての調性を網羅した曲集である「全長短調による25の前奏曲」作品31(
sm34250473
)を出版しました。しかし、その後も「全調性を網羅したピアノ曲集」の作曲に対する興味が持続しており、今度は「練習曲」の様式で作曲に取り組みます。
アルカンは「前奏曲」が中程度の難度の曲集だったのに対し、自らのピアノ技巧を前提とした高難度を必要とする、より規模の大きい曲の作曲に力を注ぎました。また、24の全調性を単独の曲集に収めるのではなく、長調のみからなる練習曲集としました。こうして
1848年に出版された
「全ての長調による12の練習曲」作品35は、4年後に出版されたリストの「超絶技巧練習曲」(第3稿)に匹敵する長大さを誇り、彼の前半生における作曲活動の頂点を成すピアノ練習曲の傑作となりました。
その後、アルカンは短調の練習曲集も手掛けることとなりますが、パリ音楽院教授の就任失敗(1848年)や親しかったショパンの死(1849年)といった精神的衝撃から音楽活動の沈滞期に入り、再び復活して姉妹作「
全ての短調による12の練習曲」作品39(
sm34261326
)を出版するのは約10年後の1857年となります。
マーク・ヴァイナー(ピアノ)
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