宇宙暦795年/帝国暦486年9月15日のミューゼル艦隊によるウランフの第10艦隊への後方からの攻撃は、
逆に第10艦隊が前方の帝国艦隊への突撃を誘発する結果となり、第10艦隊の後方も損害を受けたが、
それ以上に前方の帝国艦隊が分断の危機に陥るほどの損害を受けた。
このためミューゼル艦隊は目標を変えて、帝国軍本隊の外縁部を急速に半周して、帝国軍右翼のさらに右に位置して
攻勢を開始する。一旦帝国軍本隊の後方にあって同盟軍の索敵網から見えなくなったミューゼル艦隊が、いきなり帝国軍の最右翼に現れた事で、同盟軍は奇襲を受けた形になり後退を余儀なくされる。
さらにミッターマイヤー分艦隊1500隻が単独で同盟軍の前に現れる。小数の艦隊が単独で現れた事で、
戦意が高揚した同盟軍の一部がミッターマイヤー分艦隊を追撃する。これをミッターマイヤーは柔軟な後退で受け止め、
ミューゼル艦隊の本隊の前に引き出して、これを撃破した。この様な戦果もあったが、両軍は消耗戦を続ける。
9月16日14時50分、第2艦隊のパエッタ司令は配下の幕僚を招集して、退却の是非について意見を述べさせる。
その中にヤン准将もいた。
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