2019年3月6日 6時49分
「建築界のノーベル賞」とも呼ばれるアメリカのプリツカー賞のことしの受賞者に、建築家の磯崎新さんが選ばれました。
プリツカー賞は、アメリカのハイアット財団が世界的に優れた建築家に贈る、建築界で最も権威のある賞で、「建築界のノーベル賞」とも呼ばれています。
アメリカの審査委員会は5日、ことしの受賞者に、日本人建築家の磯崎新さんを選んだと発表しました。
磯崎さんは、大分市出身の87歳。東西の文化を融合させた前衛的な作風で知られていて、代表的な建築物に、大分県立大分図書館や、つくばセンタービル、ロサンゼルス現代美術館などがあります。
選考理由について、ハイアット財団は「磯崎氏は、東洋が西洋文明の影響を強く受けていた時代に海外に出て、みずからの建築術を確立した真に国際的な建築家だ」と評価しています。
プリツカー賞の授賞式は5月にフランスで行われる予定で、日本人としては、丹下健三さんや安藤忠雄さん、それに、東日本大震災の被災地で仮設住宅を作った取り組みなどが評価され、2014年に受賞した坂茂さんに次いで8人目です。