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福島・大熊町 「避難指示解除」向けて住民説明会
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2019/3/10
2019/3/10 15:21
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東京電力福島第1原発事故で全町避難する福島県大熊町は3月9日、大川原、中屋敷両地区について、今春の避難指示解除に向けた住民説明会を会津若松市と郡山市で開いた。住民からは生活支援や十分な除染を求める意見が出たが、渡辺利綱町長は終了後の取材に「理解はおおむね得られたと思う」と述べた。
2会場で住民計51人が出席した。町は「両地区の放射線量は十分低下している」との町除染検証委員会の報告内容を伝えた。同席した政府の担当者は「避難指示解除の要件は満たしている」と話した。
解除後の生活環境の整備に関して、町は隣接する富岡町の医療機関、商業施設への巡回バスを6月から運行することを説明。2020年に福祉施設、21年には診療所を、ともに大川原に開設する方針を示した。大川原の商業施設整備では、コンビニエンスストアなど仮設3店舗を今年6月に先行して開業させる。
住民は「山の除染も必要だ」などと要望。「国は2地区以外の帰還困難区域の復興方針も早く示してほしい」といった意見も出た。
会津若松市に避難する男性(86)は取材に「妻を介護しており、介護施設ができなければ、すぐには帰れない」と帰還を決められずにいる胸の内を明かした。
説明会は10日もいわき市であり、町は住民の意見を踏まえ、避難指示解除時期を町議会、国と協議する。
河北新報 2019年3月10日
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201903/20190310_61045.html
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