2019年3月10日 0:28
和歌山県すさみ町にある「エビとカニの水族館」が、館内で展示しているタカアシガニが脱皮する様子を撮影しました。
タカアシガニは世界で最も大きいカニで、日本周辺の深い海の中で生息しています。
「エビとカニの水族館」では4匹のタカアシガニを展示していて、水族館によりますと、このうちの1匹が今月4日の午前8時ごろに脱皮を始めたということです。
タカアシガニは甲羅の端から後ろ向きにゆっくりと出てきます。途中、足の部分が抜けなくなり動かなくなったこともありましたが、およそ8時間かけて、無事、脱皮を終えました。
脱皮直後はやわらかかった体も時間がたつとかたくなり、1日ほどで立ち上がって移動できるようになったということです。
この水族館ではこれまでにもタカアシガニが脱皮する様子が確認されていますが、最後まで無事に脱皮したのは今回が初めてだということです。
エビとカニの水族館の平井厚志館長は、「脱皮当日も多くの人が訪れていて徐々に新しい体が出てくる様子を楽しそうに見ていました」と話していました。
水族館ではしばらくの間は脱皮した抜け殻とともに展示するということです。