南海トラフ地震について、気象庁は11月7日、
「先月から今月にかけて紀伊半島から四国で
相次いでいる最大マグニチュード(M)5.4の地震は
フィリピン海プレートが沈み込む境界内で発生した
スロースリップが引き起こした可能性が高い」
と明らかにした。
愛知県東部では先月4日、深さ42キロを震源とする
M5.0の地震が発生し、また今月2日と5日には、
和歌山県沖の紀伊水道を震源とする最大M5.4の
地震が相次いで発生している。
これらの地震について、気象庁は7日に開いた検討会で
フィリピン海プレート内で発生した横ずれ断層型の
地震だと断定したうえで、今年9月18日以降、
東海から紀伊半島~四国にかけての一帯で、
プレート境界付近を震源とした深部低周波地震を
観測していた事実を明らかにした。
しかし、気象庁はこれらの観測結果について、
「現時点では南海トラフ沿いで巨大地震が発生する
可能性が平常時と比べて相対的に高まったとは言えない」
としてしている。