オリジナルクラシカ初演祭の楽譜応募要綱には、
「作曲者の意図通りの演奏を要求するギチギチに書き込まれた楽譜でも良い」
との一文があります。なかなか、楽譜書きにもハードルの高い規定です。
今回のオリクラ祭7の応募楽譜では、例えば8bitPさまの「ディヴェルティメント」、
各楽器の音域を目一杯有効活用した、色彩豊かな曲ですが、動機労作で出す各部の連関、統一性、発想記号、拍子やダイナミクス、テンポの変化、奏法指定など、凡そ合奏譜としては、その意図を読むのに「誤解」がありえないほど細かく「ギチギチに書き込まれた」譜であろうかと、そういう風に見ました。(考えてみたら、過去にもそういう譜を提供いただいている)
しかし、これは「楽譜通り」演れば、それなりに形になる、ということでも、ある(ハズ)。
改めてそのスジで見れば、とても優しく奏者を誘ってくる譜です。
これは、そういう甘言に乗って作ってみたプロトタイプ。
うん、「楽譜通り」が難しい、って、こういうことだ。
祭の
mylist/65058373主の
mylist/34723926--あれこれ
・「遅刻」でなく、「再演」です。とある演奏に対する感想、として急遽作り始めたもの。
・ギチギチに書き込まれてはいますが、言うまでもなく、その上で「解釈」はある。
・意図通りの演奏を要求、なのかどうか。でも、「意図を読んだ上で」は、必須。これも「解釈」。
・五線譜の記述ツールはMusescore。画面の譜と、原譜との間の差異は(印刷上のもの以外は)私の所為。