バッティフェリのリチェルカーレの一曲目を演奏してみました
本作をフックスとゼレンカが筆写していますが、ゼレンカを通じてバッハもこの曲に触れている可能性が極めて高いと云われています
楽譜表紙に書かれている「フェラーラの精霊アカデミー」には2年かけて3度訪れており、この際に携えてきた曲をまとめたのがこのリチェルカーレ群で、彼の自信作であったろうと推察されます
画像の楽譜は1669年の初版、調律はガナッシ(D)の421Hzです
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リチェルカーレとは、16世紀頃までのテントスやヴォランタリー、オートマトン、カプリッチョ、カンツォンなどと同義なものを、16世紀のイタリアで特にリチェルカーレと呼びました(ただし、この頃のリチェルカーレは模倣声部を持たずファンタジア等とも同義)
その後、フーガと同義であることを明文化した資料で、歴史的に早い段階と思われるのがプレトリウスのシンタグマムジクム(1618)です
本作はこの頃のリチェルカーレを極めた作品とも言うことができ、これらを承けて、バッハやヴァルターは高度なフーガに対してリチェルカーレの語をあてたと云うことができます
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