ももたろう
むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。
おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯へいきました。
おじいさんが山で芝刈りをしていると遠い空の向こうから巨大な隕石が落ちてきました。
あたり一面火の海です。
これはたいへんだと思ったおじいさんはすぐさま川へおばあさんの様子を見に行きました。
川へついたおじいさんがあたりを見回すと、そこには恐ろしい鬼がいました。
鬼はおじいさんを見るやいなや、走っておそいかかって来ました。
おじいさんはもっていた鎌で応戦し、なんとか鬼を退治することに成功しました。
おじいさんは鬼の死体をおそるおそる探ってみると、鬼のふところにおじいさんとおばあさんが若かりし日に撮った思い出の写真があるではありませんか。
なんということでしょう。鬼はおばあさんの変わり果てた姿だったのです。
最愛の人をその手で殺めてしまったおじいさんは絶望し、川へ身を投げてしまいましたとさ。
おしまい。
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