AIVAはルクセンブルクのスタートアップ・AIVA社が開発したクラシック音楽専門のAI作曲家で、フランスの著作権団体SACEMによって作曲家と認められた世界最初のバーチャルアーティストです。そして、このAIVAを使ってドヴォルザークの音楽を現代によみがえらせるプロジェクトが「From the Future World」です。
ドヴォルザーク最後の交響曲である「交響曲第9番:新世界より」から名前を取ったこのプロジェクトでは、まずドヴォルザークが作曲した115曲の作品すべてを使用してAIVAをトレーニングしました。そして、ドヴォルザークが遺した未完の楽譜を元にAIVAが生み出した数百パターンの曲から、AIVA社のCEOで自らも作曲家であるピエール・バロー氏が最もドヴォルザークらしい曲を選び出し、交響曲「From the Future World」と名付けました。
AIVAは元から膨大な数のクラシック音楽を学習しているため、通常の場合は1曲作るのに1分ほどしかかかりませんが、「From the Future World」を作曲した際は、トレーニングに要した時間も含めて72時間もかかったとのこと。