様々な分野で取材などを続けているフリーランスジャーナリストの3人が7月5日(2016年)、日本弁護士連合会へ「スラップ問題対策チーム」設置に関する要望書を提出した後、東京・霞が関の高等裁判所内の司法記者クラブで会見して内容を説明、質疑をおこないました。
「スラップ」とは、公共性のある問題をテーマとしたジャーナリズム活動や住民運動を抑え込むために、言論抑圧を一次的な目的として、企業や政府など優越的な地位にいる者が、フリージャーナリストや住民運動家などを相手に提起する高額訴訟です。
日本では、消費者金融の武富士がフリーランスライターらに対して億単位の賠償を求めた訴訟などがスラップの典型例としてあります。このところ多発している訴権の濫用が、ジャーナリズムによる権力者批判を萎縮させていることは紛れもない事実で、そうした現実を広く国民に知ってもらおうという意図から、各地のフリーランスを代表して3人が申し入れをしました。
映像の末尾に「要望書」の概要を紹介しました。