ナスダックとは・・・JDPアセットマネジメント株式会社の投資用語集
「ナスダック」
ナスダック(NASDAQ)とは、NASD(全米証券業協会)が管理する株式の取引市場です。
National Association of Securities Dealers Automated Quotationsの略で、元々はコンピュータによる米国店頭銘柄の気配自動通報システムを指していました。
ナスダックは1971年2月のスタート以来、順調な拡大を続け、現在ではニューヨーク証券取引所(NYSE)と肩を並べるほどの巨大市場に成長しています。
マーケット・メーカー(MM)が、各自の取扱銘柄の売り気配、買い気配をコンピュータ端末に入力、これがメイン・コンピュータ経由でブローカーの端末に表示され、ブローカーは最も有利な気配値を出しているマーケット・メーカーに注文を出す、というのがシステムの大まかな流れです。
ナスダックの急成長ぶりには目をみはるものがあります。1980年代の前半の5年間で登録銘柄数は1.4倍に、出来高は3.7倍に急増しました。これに対してNYSEの上場銘柄数は横ばい、出来高も3倍の伸びにとどまっています。1986年には、売買代金でナスダックはNYSE、東京に次いで世界第3位の市場になりました。
ナスダックの登録基準はNYSEの上場基準に比べて緩く、このため急成長企業でありながらNYSEの上場基準に達していないベンチャー・ビジネスの、格好の資金調達の場となっています。いわばナスダックは小型成長株の宝庫であり、これが投資家の人気を呼んでいるのです。
日本では、店頭株市場は上場予備軍、もしくは1軍落ちの2軍というイメージがありますが、米国では1つの独立した市場として確固とした評価を得ており、NYSEの上場基準に達していながら、ナスダックにとどまっている銘柄も少なくありません。現在、アップルや半導体のインテルなどのトップ企業が登録、取引されています。