(林先生と忌部文化研究所特任講師、松前さん対談)
阿波忌部が行っていた傾斜地農業を基に
農業の視点から
林先生が、阿波忌部傾斜地農業を世界農業遺産認定に向けて動いたかというと
忌部の農法が、農業の叡智を集めたものであり、歴史的に伝統を守るというのが原点にあった。
そして世界農業遺産の一部としても機能している事を皆さんに知って頂きたいとのことで
こちらのHPにて詳細を確認する事が出来ます。
http://www.awa-nougyoisan.jp/現代に紐解くと「地方創生事業」の大本として展開したのが阿波忌部族であり、阿波忌部族が行っていた古代農法を知り、それが数千年もの間、伝統が絶えずに続き、継承されていた農法を知り、行う事が次の時代への新たな気づき、そして文化を継承し守り続ける大切さを知る事は阿波忌部を学ぶ事につながる。
阿波忌部農法の特徴としては
「21世紀をリードする、自然循環型の、生物多用性を保障する、健康志向の農産物を栽培する最先端の伝統農業」と林先生は位置づけられ
従来の
・古い、貧しい、非効率、前近代的な遅れた山間部の農業から
限界集落化を防ぎ、豊かな日本国家創生の原点となる【ソラ世界】の最興を目指したい。
ソラ世界においては、徳島剣山系の多種多様な傾斜地農業において
標高、傾斜度、日照量、気候、地勢、地質に応じ作物を栽培し、適地適作農業を営んでいるのが剣山系における傾斜地農業の最大の特徴である。
また、忌部が何故徳島の山奥から日本全国に開拓できたかというと、そこには山の中にヒントがあると林先生は仰られます。
徳島の剣山系には日本最大の地すべり地帯、及び破砕帯が走るため、畑地や棚田を容易に作ることができ、涵養林さえ残せば山上付近からでも水が湧き出るため土地生産性が高かった。
さらに、林先生が現地で「これが忌部なのか!」と感じるのは
・みんな優しく
・衣食住すべて出来る
・誰か人をお連れするとおもてなしして頂ける伝統的に受け継がれてきたものに加えてその土地で生活している人の人間性も含めて忌部の素晴らしさを感じた事を
語って頂きました。