山口県の西の端 岩国市 毛利一門吉川氏の城下町 紅葉谷 寺院と庭。
岩国の禅宗の古刹 永興寺(ようこうじ)、洞泉寺(とうせんじ)を訪ねて。
6月と7月紅葉谷に残る寺院へ新緑とお庭を拝観に参詣しました。
紅葉谷はちょっと庭園風な公園、石や苔 木々に囲まれている。昔は(江戸時代?)寺谷と言われ寺院がたくさんあったそうで、昔のお寺の庭などの跡を公園に利用しているらしい。
永興寺=臨済宗天龍寺派。大内弘之(幸)公が仏国国師を招いて開山し建立した。その後七堂伽藍も建立され官寺にもされた寺格の高かった大寺。大内義隆や陶晴賢が安芸へ進軍の折や毛利が防長攻略で、ここに陣を張るなど歴史の舞台にもなる。
関ヶ原以後吉川広家により寺は解体され境内地は城郭や居館、武家屋敷などに転用された。現在の吉香公園の大部分は境内地だった。
のちに旧境内一部の現在地に再建されたが、明治の廃仏毀釈で寺領も失いさらに規模も小さくなり存続したそうです。
室町期の小規模な枯山水遺構が裏にあります(一応整備され市の名勝指定を受けた)山門から本堂あたりにかけてもみじの多い寺で以前は木立のあったエリアが墓地になっているそれでもまだまだは美しいので新緑紅葉時期が良いかなと。山門脇には近年再建の薬師堂と枯山水庭園があります。猫ちゃんもたまにいますよ。
洞泉寺=曹洞宗。吉川市の菩提寺として、1450年広島の新庄大朝で盤目山洞仙寺として創建 1603年吉川氏が岩国移封の時に移転寺号を洞泉寺と改めた。樹齢三百年の臥竜梅や梅の古木もあり参道が、御庭風でいいです。山門がなかなか風情がある。やはり一番梅の頃がいいかもしれません。
サムネは薬師堂前の新しく築庭された枯山水