Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=k5gry-w-47c)。
第一次世界大戦後、ヴィオラ奏者として活動していたヒンデミットは作曲の分野にも力を注ぎ、数多くの作品を生み出して、ドイツの音楽界を牽引する重要な作曲家となっていきます。そういった作品の1つが「ラグタイム(平均律)」です。
この作品は題名の通り、アメリカの黒人音楽でジャズの源流とされるラグタイムの様式に則っていますが、一方で音楽のモチーフはバッハの「平均律クラヴィーア曲集」第1巻から第2曲BWV847のハ短調フーガに基づいており、アメリカとドイツという2つの異なる音楽の流れを組み合わせて新しい音楽を作ろうとするヒンデミットの意欲が感じられる小品となっています。
なお、本作は管弦楽版と4手ピアノ版の2種類がありますが、どちらもヒンデミットの生前には出版されず、1987年にようやく初演(管弦楽版)されました。
ヤン・パスカル・トルトゥリエ指揮
BBCフィルハーモニー管弦楽団