Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=4TmY2BzoNEQ)。
バッハが鍵盤楽器(クラヴィーア)の練習曲集として作曲したパルティータ全6曲のうち、
最も有名と思われるのが第2番 ハ短調 BWV826です。カール・リヒターの演奏はモダン・
チェンバロとしてはほぼ頂点に位置するものであり、後に多く登場するオリジナル古楽器
の演奏家にとって、越えるべき壁となったのもうなずける名演奏といえます。
余談ですが、往年の女性アニメファンの中には、このリヒターの演奏に聞き覚えがある人
が多いと思われます。というのも、この演奏による第1曲「シンフォニア」の冒頭部分は、
1979年に放送が開始されたアニメ「ベルサイユのばら」の悲劇的場面(ルイ15世崩御の
シーン等)でひんぱんに使用されているからです。これは、リヒターが激情を隠すことな
く直截に表現し、なおかつスケールの大きい演奏を行っていることが大きな理由であると
個人的には考えます。
カール・リヒター(チェンバロ)