2019年9月6日 17時55分
静岡県御前崎市の沖合で釣りをしていた男性が、体長4メートルほどのジンベエザメが泳いでいる様子を撮影しました。専門家によりますと、ジンベエザメが自然界で泳いでいる様子を撮影できたのは非常に珍しいということです。
映像は先月18日に静岡県御前崎市の沖合およそ30キロの場所で撮影されました。
釣り船のすぐ横を全長4メートルほどのジンベエザメがゆったりと泳ぐ姿が写っています。
NHKに映像を提供した男性によりますと、仲間数人と船の上で釣りをしていたところ、ジンベエザメの方から寄ってきたということで、人が手で体を触る様子なども写っています。
男性は「突然、船のそばに寄ってきたので、みんな驚いて釣りをやめて見入っていた。魚は釣れなかったが、いい経験ができました」と話していました。
サメの生態に詳しい東海大学の田中彰客員教授は「ジンベエザメはふだんは熱帯や亜熱帯地域に生息していて、黒潮に乗って北上してきたと思われる。日本周辺ではあまり多くなく、自然界でなかなか遭遇できないので貴重な映像だ。まき餌の匂いにつられたのではないか。海水温が上昇しジンベエザメの生息域が広がっているのかもしれない」と話しています。