ポストバラキレフの東洋趣味が生きた、艶やかなレースのような前奏曲に、民謡調旋律で主題反復の執拗さを始終展開するフーガからなる佳作です
このフーガの延長上にショスタコの作品87のfis-mollフーガが位置していると思います
長らくリャプノフは超絶技巧練習曲が密かに愛奏されてきて、最近になってようやく作品49
sm29102372(ここで特筆すべきは最終変奏の祭事的フーガ)にも日の目が当たりますが、今作も相当なスルメ曲です
一見単調なようで、随所に凡才ではない機転が光ります
(…フーガを楽譜の指定の108のテンポでどうにかと思いましたが、どうにも速すぎるので74くらいです)
前作のグラズノフ
sm35887153は、商業録音がある(少ない)がネット上に楽譜は皆無な作品で、本作は楽譜がネット上にあるが商業録音は見あたらない作品です
画像はシーシキンの「森林を臨む」(PD)、調律はブロードウッド(B♭)440Hzです
リャプノフ同年作の小フーガをチェンバロで演奏したもの →
sm29522078 mylist/24963463 mylist/49937921 ■追記:広告ありがとうございます!