Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=XRH27PQf36Y&t=69s)。
1964年、ロンドンに在住していた主婦ローズマリー・ブラウン(1916 - 2001)は「自分は死んだクラシックの作曲家の霊から作品を託された」と称し、音楽霊媒師となって1970年代までにピアノ小品を次々に発表しました。彼女が「託された」とする作曲家はバッハからドビュッシーまで多岐にわたり、それらの曲を一まとめにしたアルバム「A MUSICAL SEANCE」が1970年に発売されました(日本版題名「ローズマリーの霊感~詩的で超常的な調べ」)。曲は以下の通りです。
バガテル 変ホ長調(ベートーヴェン)
楽興の時 ト短調(シューベルト)
即興曲 へ短調(ショパン)
即興曲 変ホ長調(ショパン)
水の上を歩くイエス(リスト)
グリューベライ(黙想)(リスト)
華麗なるワルツ (リスト)
異国風舞曲(ドビュッシー)
ワルツ 変ロ短調(ブラームス) 以上、ピーター・ケイティン(ピアノ)
※ここで、ローズマリー・ブラウンによる解説が入ります。
コンソレーション(慰め)
ホ長調(リスト)
たそがれ時の白鳥(リスト)
小舟で見る夢(リスト)
悲しみ(リスト)
祈るイエス(リスト)
笛を吹く羊飼い(グリーグ)
あこがれ(シューマン)
バラード 変ニ長調(ショパン) 以上、ローズマリー・ブラウン(ピアノ)
なお、これらの曲は「ブラウンによる既存の作品の焼き直し」「元の作曲家の作品より劣る」とするのが大勢で、現在ではほとんど忘れられています。自分も忘れていましたが、昨日の紅白歌合戦で「AI美空ひばり」が登場したのを見て、その源流に彼女の存在が位置づけられるのかもしれないと思い返し、動画を紹介してみました。個人的には、大作曲家の作品とみなさずイージーリスニング集ととらえれば、普通に聴ける曲集だと思います。