Youtubeからの転載です(
https://www.youtube.com/watch?v=49awZA939OA)。
ロンドン出身でカナダ国籍を取得した作曲家・オルガン奏者のヒーリー・ウィラン(1880 - 1968)
は、カナダ音楽界の重鎮として800曲以上を作曲し、特に教会音楽の分野において優れた作品を遺
しています。とはいえ、彼はほとんどの分野において作曲活動を行っており、その中で最近になっ
て比較的知名度が上がってきたのが、1944年に作曲したピアノ協奏曲 ハ短調 作品76です。
この作品は単一楽章ですが、実際には急・緩・急の3つの部分に分かれており、伝統的な3楽章の協
奏曲に準じた構成となっています。また、ウィランはラフマニノフに心酔していたことが知られて
おり、その影響は、20世紀中盤に作曲されたにも関わらず、後期ロマン派の作風が色濃い本作にお
いても明確に聴くことができます。
アルトゥール・オゾリンス(ピアノ)
マリオ・ベルナルディ指揮
トロント交響楽団