柳井は江戸時代岩國領で吉川氏の統治下にあり「吉川の御納戸」と呼ばれた港湾と商業の街。国の伝統的建造物群保存地区指定の古市、金屋地区の町家が残る白壁の町柳井とよばれる海沿いの地域である。軒先に民芸品の金魚ちょうちんが揺れる町並みを散策。
駅〜麗都路(レトロ)通りを歩き、柳井川の本橋を渡る〜町並み資料館(旧周防銀行跡)〜金屋の伝統建築の町家群の通りを西へ〜甘露醤油の蔵元〜誓光寺、湘江庵(柳井地名発祥伝説の井戸のある寺院)
松島詩子=柳井出身の名誉市民 シャンソンなどをを歌った往年の歌手。第1回紅白に出場計10回出場した。レコード=マロニエの並木路など多数。
町並み資料館=旧周防銀行本店遺構 明治40年建設されたもの。
甘露醤油=いわゆる再仕込み醤油。殿様が「甘露甘露」と絶賛したことからこの名がある。二軒かな?醸造元があったね。
湘江庵=曹洞宗。柳の井戸があり般若姫伝説の舞台で柳井の地名伝説の地。平安時代の十一面観音や如意輪観音のお堂もある。井原西鶴の句碑などもある(西鶴の著 一目玉鉾ひとめたまぼこ〜所収俳句)
「 丸雪(あられ)ふる今朝の嵐の吹き落ちて柳井の底にくたく玉水 」
かつては文化サロン的な場所だったそうです。俳諧、謡曲などなどが催されたとか。
般若姫=九州豊後の真名野長者の娘で欽明天皇の妃として都へ登る途中立ち寄る。航海中周防大島沖で嵐に会い人々を救うため身を投げたとも難破して亡くなったとも言われる伝説の人物。周辺地域だと伝承にゆかりの室津半島の般若寺や周防大島には松尾寺などがある。
誓光寺=創建時は天台宗白潟寺〜西願寺となり〜後に蓮如上人に帰依し誓光寺と改める。周防西部の真宗寺院では寺格の高い寺だったという。境内の句碑は芭蕉の弟子各務支考の流れをくむ美濃派の俳諧師であり(表具屋の経営者)当地柳井の俳諧中興の祖、俳号=偕楽庵理圭坊の辞世の句だそうです。連句や俳句が盛んだったのが伺えます。
金魚ちょうちん=柳井の郷土玩具民芸品で名産。幕末に創始され戦後改良され現在の形に。地元のシンボル的存在の可愛い民芸品。金魚ちょうちん祭りもあるそうです。