【あらすじ】
〝西暦〟という年代記号が意味を成さなくなって久しい時代。
太陽系の外柵を飛び越え宇宙進出に成功した人類=太陽系人は、さらに数百年かけて銀河系東方に39の自治星系からなる〝太陽系連合〟を築き上げた。現在はその進出の手をしばし休めて開拓範圏内の各星系内の開発に力を注いでいる。
…総じて平和な時代である。
その自治星系のひとつに〝頼成の森〟星系がある。18個の惑星と95個の衛星、二つの巨大な小惑星帯と無数の遊星・彗星を有し、資源と自然環境に恵まれたこの星系は、太陽系連合の中でも特にバランス良く産業を発展させることができた。
セキレイ貨物輸送株式会社は〝頼成の森〟星系で貨物輸送業を営む企業である。うら若き女社長メルツェディア=ベネリーノを中心に活発な企業活動を展開し、小規模経営ながら住民から高く評価されている。
ある日、アルタ・フロン・クロマ・ウーノの4人は、貨物輸送中に宇宙空間で巨大な幽霊船に遭遇する。その正体をつきとめるべく、アルタとウーノは行動を開始する。シェーラの協力を得て、彼女らは徐々に真相に迫っていく…。
幽霊船の正体とは何なのか?星系政府に送りつけられた脅迫状は何を意味するのか?ついに幽霊船へ潜入したアルタたちは無事帰ることができるのか?
VFCオリジナル・スペースオペラ『セキレイ宅配便』「第3話」、どうぞお楽しみください。
【音声劇団ボイスフレンズかんぱにい(VFC)】
VFCは富山県を拠点にして1988〜2001年まで活動していたアフレコサークル。13年間にカセットテープ、MD、CDとメディアを変えながら71作品を制作、発表。