1992年4月25日 土曜日
仕事を終えて家に帰った俺は
直ぐにテレビをつけると彼の訃報がニュース速報で流れた
「尾崎豊さんが亡くなりました」
一瞬俺は耳を疑った
そして気が付けばレコード会社 CBSソニーに電話をしていた
受付の女性は戸惑いながらも冷静に俺の質問に答えてくれた
「今流れたニュースは本当なのか」
「新しいアルバムの発売はするのか」を聞いた記憶が残っている
その夜 俺が思ったこと
「俺も死のう」
悲しかったが不思議と涙は出なかった
次の日 からスポーツ新聞 週刊誌を買い漁った
今のようにネット社会じゃないので集めまくった
とにかく情報が欲しかった
そして 彼の死を受け止めるしかなかった
5日後 4月30日 俺は仕事を休んで彼の追悼式に行った
家路に着いてギターを手にした
その夜 30分ぐらいでこの曲が生まれた
「風になった君へ」
聞いてください