先週末のNY株式市場、東京株式市場の動向を振り返り、今週の東京株式市場の展望を動画とテキストで解説いたします。
今週の東京株式市場は、指数の乱高下リスクは限定的かもしれないが、個別株のリスク回避的な値動きは比較的活発と考えている。
16日までもてはやされたソニーが一転売り優勢の先週末、NY株式市場でBIGTECHの売りが強まると、これまで買い進まれた銘柄が、一転して下落トレンドに向かう始末だ。
無敵艦隊のレーザーテックも、週末は25日移動平均線を回復し切れず上ヒゲを示現、これまで買われていた銘柄はサマーバケーション前の売り需要に晒されている。
コロナが株安に導いた、米中問題が影響した、それらが悪影響しているかに見えるも、実情は買われていたものが利益確定売りに押され、利益確定の買い戻しが入っているに過ぎない。
コロナウイルスの影響で株安をイコールするのではなく、個別株それぞれの信用買い残と売り残の需給環境が左右しているだけである。
今週の3日間、ポジティブな展開に期待も、経済指標の改善が期待できない8月を前に、いったん利確に走ることも考えられ、それはどの銘柄にも言えることだ。
したがって、決算結果のリスクよりも今後の成長戦略や、日本のデジタル版国土強靭化を念頭に置いた中小型株の持ち直しに期待、幕間つなぎでももってこいの要素である。
日経平均株価指数については、引き続き週足の一目均衡表・雲の上限を上抜けるかどうかで、1か月半近く一進一退繰り返すのは、戻り売りと言われても致し方ない。
今週の3日間で上抜けるより、22-24日のNY株式市場で、米MicrosoftなどのBIGTECH が好決算発表に株価が上昇したかそうでないか、不在の中で23000円回復が現実的と言えよう。
仮に23000円台回復して買い仕掛けたとしても遅くはなく、むしろショートカバーの勢いを感じながら仕掛けやすいとみており、逆走した時のリスクには少々備えるべきである。
ポジションを調節する週、ゆっくりと注視するのは無駄な時間でなかったといずれわかることになるだろう。
喉元に米大統領選の行方が刺さっている限り、長期化するもみ合いも確りと念頭に入れておくことが大切と考えている。
我慢しても、大きく動き出す時に乗り遅れないようにしておけば、結局は効率良い収益化になるはずだ。
株トーク・マーケットライブです。
東京株式市場の動向、NY株式市場などの様子を伝え、マーケットについてわかりやすく解説して(いるつもり)います。