デンマーク出身の歴史学者、ヘンリーク・ムーリッツェンの著書
「共和制ローマの政治」(原題:
Politics in the Roman Republic) を解説していきます。
【第八回】物語と時代区分:『古典的』共和制の創出
Narrative and Periodisation : the Making of the 'Classic' Republic
『崩壊』以前
Before the 'Fall'
『民衆派』と『閥族派』という発明
Inventing 'Populares' and 'Optimates'
共和制後期の政争、いわゆる「内乱の一世紀」は
一般に紀元前133年のグラックス改革にその端を発すると考えられている。
しかしこれらの認識はいったいどこまで正しいのだろうか。
中期共和制は後代の叙述家が述べるように、道徳的退廃のない時代だったのか?
ポエニ戦争以降、元老院が堕落していったという歴史観は本当なのか?
そして『民衆派』と『閥族派』という分類はいったいどこからやって来たのか?
正直この回を作りたいがためにシリーズを始めたといっても過言ではない。
長くなりますが、どうぞ最後までお付き合いください。マイリスト:
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